雨漏りの原因にはどのようなものがある?
雨漏りの原因には、屋根の劣化、外壁のひび割れ、換気扇の隙間、
バルコニーと外壁を繋ぐ部分のシーリング剤の劣化などが考えられるのですが、
どの部分が雨漏りの原因となりやすいのでしょうか?
屋根部分は雨漏りが起きた際に最も注意が必要なポイントですが、
もともと雨漏りの発生を考慮して作られている部分のため、
住宅の雨漏り原因としてはあまり多くはありません。
雨漏りの原因としては、外壁のひび割れが最も多く、
実際に雨漏りが発生した場合の被害もひび割れによるものが最も重大だと言われています。
また以外に多いのが屋根や外壁の方々にある山部・谷部に施されている
「水切り板金」と言われる部材の不都合があります。
文字通り防水のための板金ですが、
見た目に何ともなくても接着シールの切れなどからの漏水は素人目では決して発見できません。
外壁からの雨漏りは何故被害が大きくなるのか?
ベランダの隙間など、設備の設置部分から雨が侵入した場合、
雨水が流れるのは躯体と設備の間となるため、
躯体そのものに雨水が浸入してしまう可能性は比較的低いとされています。
ですが、外壁のひび割れから雨水が浸入した場合、
躯体内部の構造材、鉄筋や木材などにも雨水が浸透してしまうため、
壁の中で錆や腐食が起こり、建物そのものの強度を低下させてしまうのです。
そのため、修繕の際にはひび割れを塞ぐだけではなく、
劣化してしまった構造材まで交換する必要があるため、修繕費用も工事期間も多くかかってしまいます。
外壁からの雨漏りをチェックする方法
天井や壁紙にシミができている場合、構造材や下地にも被害が出ている可能性が高いため、
早い段階でリフォーム会社に調査を依頼し、修繕を行う必要があります。
ですが、住宅内部に影響が出る前に雨漏り等の発生を見つけることができれば、
施工費用等を抑えられるかもしれません。
雨漏りの発生を予防する方法としては年に1回程度業者に調査を依頼する方法もありますが、
本格的な調査を依頼すると1平方メートル辺り約300円必要です。
専門家は特殊なスコープを使って、
屋根裏や壁中の柱・梁・壁の内面などの
「水道(みずみち)水の流れた痕跡」を探し効率よく漏水箇所を特定します。
調査費用を抑えつつ外壁からの雨漏りを調べたい場合は、
まず外壁にひび割れ等が無いかをチェックしてください。
外壁材にサイディングボードを用いている場合は、目地部分の劣化が無いか触って確認するのも良いでしょう。
目地部分には樹脂製のシーリング剤が用いられており、
劣化している場合には弾力性が無くなっているため、触れるとすぐに確認することができます。
また、ベランダ等の接続部分の防水についても目地と同様にシーリング剤が用いられているため、
こちらも定期的に目視や弾力性の確認を行っておきましょう。